東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)は、国家戦略特別区域の「品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)」の一貫で、高輪ゲートウェイ駅にあるTokyoYard Buildingと本社(渋谷区)をtonariでつなぎました。
課題と実現したこと
- オフィスが2拠点に拡張し、より現場近くで活動できるようになった反面、メンバーは両拠点の往来が必要に。情報共有やコラボレーションが希薄になった
- 多様なメンバーとスピード感を持って、どちらの拠点にいてもスムーズに仕事ができる柔軟なオフィス環境を実現
プロジェクトが拡大しても、スムーズな情報共有
品川開発チームの拡大に伴い、プロジェクトの拠点と本社を往来するメンバー間に情報格差が生まれましたが、tonariの導入により、その情報格差が解消されました。
両方のオフィスに出勤していますが、本社ではすぐにできた上司への確認や、同僚との情報共有などが難しいと思うこともあります。今日tonariを体験して、本社にいる上司の様子が感じ取れるのは大きな変化だなと思いました。これからは、また同じ空間にいるように自然な雑談や確認作業を行いたいです 品川くらしづくりユニット 松島さん
柔軟なチームづくりと、新しい働き方の浸透を
組織拡大においても、拠点にとらわれない戦略やチームの成長が可能になります。毎日対面できるので意思決定のスピードも向上し、社内コミュニケーションが活性化しました。
当社が志向している「時間と場所にとらわれない働き方」や、「ヒト」起点の分散型のくらしを、まずは我々自身で実践していきたいと考えています 執行役員 事業創造本部部長 三輪さん
まちづくりには、多様なメンバーとの「ワクワク」の共有が必要
品川開発プロジェクトは、多様な交流から新たなビジネス・文化を生み出す「グローバルゲートウェイ」を目指し、複合用途の施設導入や防災連携、心豊かなくらしの実験を進めています。
TokyoYard Buildingの個性と雰囲気を本社へ
新宿本社とTokyoYard Buildingのそれぞれの異なる雰囲気を考慮しつつ、双方のデザインに一体感が出るよう設計しました。テーブルデザインはtonariが提供する家具と調和させ、本社からtonari越しに見える高輪側の空間は、TokyoYard Buildingの大胆な赤い構造体からヒントを得ています。
各スペースをつなぐテーブルは、1対1だけでなく、左右それぞれ3~4人のチームミーティングにも対応可能。また、スタッフ同士が近くに座れる、親近感のある空間をつくることで、社内コミュニケーションを活性化しています。
どちらにいても、まちづくりのアイデア創発と共有を
プロジェクトメンバーはTokyoYard Buildingと本社の両拠点を往来していましたが、tonariを介することで、2拠点のチームが同じ空間にいるように自然な会話やリアルタイムな情報共有が可能に。拠点を問わず、皆で新しいプロジェクトを推進しています。
まちづくりでは、多様なメンバーのビジョンをリアルタイムに拾い、共有し、反映していくことが大切。コミュニケーションロスをなくし、同じ場所で働いているようなスピード感・ビジョンの共有・新しいアイデア創出を促したい。また、プロジェクトのミッションや「ワクワク感」を他部署にも浸透させて、同じ熱量を分かち合いたい。 品川くらしづくりユニット 事業計画G副課長 天内さん
東日本旅客鉄道株式会社について
JR東日本は、東日本を中心として旅客鉄道等を運営する日本の鉄道事業者。鉄道事業の他、駅構内の商業施設や不動産などを扱う生活サービス事業、交通系電子マネーカード事業を中心に、旅行業・広告業・倉庫業・出版業など多岐にわたる事業を展開しています。